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「ちょこざいなっ!」

お酒を飲みながら日々の雑感をダラダラとつづるブログ

TPP批准後の日本農業はどうなるか

ヤバイです。

一言で言うと、ヤバイです。

以下どうヤバイか説明していきます。

本当にヤバイと思ってないでしょ?

「日本は技術力あるから大丈夫」

とか

「日本は品質高いから大丈夫」

とかいう言をよく聞きますが果たしてそうなのか?

 

 日本でTPP談義が再燃したのが2011年の野田政権時でした。

民主党はTPP反対じゃなかったっけ?と裏切られた思いが強かったことを覚えています。

その頃にTPPの危険性を訴えたブログがありました。

読みづらいですけど載っけておきます。

TPPについてのまとめ|~飄逸⇔しんしん~

TPPと農業|~飄逸⇔しんしん~

その後を受け継いだ『TPP反対』の安倍政権は何故か、『TPP賛成』路線を貫いたわけです。

不思議ですねー。

 

それはいいとして。

つい先日東京新聞のこんな記事が回ってきました。

www.tokyo-np.co.jp

ちょっとビックリしたというかまたかというか…

大規模化は過去50年(大潟村の成立がちょうどそれくらい前)ほどやってるけれども、日本の効率性からいえば全然及ばないわけだし、最近(でもないけど)は六次産業化ももてはやされてますが、成功事例より失敗事例のほうがはるかに多い。

じゃあ『攻め』なんて言ってるけどどうやって戦っていくの?って話ですが、どうやら日本政府が考えているのは輸出らしい。

「和食が世界無形文化遺産に登録されたし、日本食人気だし」

みたいなのが彼らの言い分です(平成25年度農林水産白書参照)。

http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h25/pdf/gaiyou_all.pdf

「しかも、農産物輸出も増えてるよ!」

という日経の記事も見つけました。

www.nikkei.com

ただ、これ内容をよく読むと増えてるのは「お菓子」とか「お肉」なんですよね。

お菓子の内訳はわかりませんが、その原材料って国産のモノなの?ってツッコミは必至です。

 

政府の方針としては、2020年までに農産物輸出を1兆円規模に拡大したいそうです。

具体的には、

・水産物      1700億円→3500億円

・加工食品     1500億円→5000億円

・コメ・コメ加工品 130億円→600億円

・花卉       80億円→150億円

・青果物      80億円→250億円

・牛肉       50億円→250億円

・茶        50億円→150億円

などです(「攻めの農林水産業」の実現に向けた新たな政策の概要参照)。

http://www.maff.go.jp/j/pamph/pdf/semep2_kaitei2_part1.pdf

水産物と加工食品に力を入れるんですね。ということはわかります。

農家に直接恩恵があるのは、「コメ・コメ加工品」「花卉」「青果物」「牛肉」「茶」などでしょう。

そして国内では、

「日本の作物は(中国等と比較したら)安心安全で、美味しいから国外で勝負しても負けるわけない」

という空気ができあがってます。

が、ここで現代ビジネスから非常に残念なお知らせがあります。

gendai.ismedia.jp

ここから読み取れるのは世界に農作物を販売していこうと思えば、グローバルGAP等の世界的な認証を取得する必要があるということです。

この認証を取得するためには初期コストとして約100万円、維持管理に年間数十万円が必要だそうです。

認証取得の前提とも言えるこのコストを捻出できる農家は非常に限られるでしょうし、捻出できたとしても認証取得には多大な労力が必要です。

記事内ではイオンがグローバルGAPの取得を奨励していると書いていますが、一農家で取得できるものではないだろうなーと感じます(有機JASの取得でも大変やのに…)。

日本で認証取得をバックアップできる団体があるとすればJAだけでしょう。

農家というだけで利益供与(ないしは支援)してくれる団体なんて、日本ではJA以外にありません。

そのJAの親玉的存在のJA全中の解体を決定した自民党

「何がしたいの?」状態です。

JAに対する批判が多いことも農家内でも不満が充満していることも十分承知していますし、彼らができることはもっとあるはずだ常日頃から言っておりますが、だからと言ってJAを潰せばみんなハッピーになるというようなそんな簡単な話ではありません。

むしろJAの力なしに農産物輸出を加速させることは不可能でしょう。

だってグローバルGAPの取得が前提条件になるんだもの。

国なんかTPP参加の際の議論見てたらわかるように完全に農業を軽視してるので、利益確保に動いてくれる訳ありません(動いてくれたとしても"形"だけでしょう)。

 

ということは、TPPの施行後は補助金や安い労働力に裏打ちされた安い農産物がじゃんじゃん流れ込んでくる一方、日本の農作物は全然売れないという状況になります。

(だって高いし、認証取ってないからなんかあった時の責任の所在わからんから扱うの怖いし。)

結果、資金力のある農家等がごくわずかが生き残り、耕作放棄地は増え、日本は荒れ地になりました。となること必至です。

ね?ヤバイでしょ。

ヤバイんです。

 

米国議会がTPPの参加を嫌がってるなんて話がありますし、大統領選でも国民に不人気なTPPは争点にならなさそうなので、最終合意をしたもののこのままご破算になる可能性も少なくないと思いますが、頓挫後も日米FTAのような形で再浮上してくるのではないかという話もあります。

いずれにせよ、『外需頼り路線』は非常に難しいと思います。

人口減少社会になったとはいえ、日本だって1億2千万も人口がおるわけですし内需の喚起ができれば変わると思うんですが、それをするには農業界だけではどうにもならないことが多過ぎます。

危機感あるなー。

とりあえず日本農政は今の『攻め・強い』の道を進んでも未来はないと思うのでぜひ方向転換していただきたいです。

はい。

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