食と農のリテラシーブログ

主に農業のことを書いていきます

移動式フードドリンクユニット『Uchila(うちら)』さんと共催イベントしたよというお話

忘年会のピークを超えた12月22日。

移動式フードドリンクユニットのUchila(うちら)さんと、

『【年の瀬のお腹に幸せを】 ~ありがと飯・よろしく酒~』

という随分ふざけたタイトルで一緒にイベントを行いました。

 

Uchilaさんの説明をはじめに軽く。

ご飯作り担当のごはんちゃんこと飯泉友紀(い×3)さん(蠍座B型)と、

その他諸業務担当のちみんこと荒川萌さん(水瓶座O型)からなる二人組です。

『思わず笑顔になっちゃう美味しさを届けます。』

をコンセプトに各地でケータリングやワークショップ等を行っています。

(詳しくは以下を参照)

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今回のイベントのそもそもの発端は、

「ごはんちゃんのご飯で日本酒を飲みたい!」

となにげなく言った私の言葉でした。

それを聞いたちみんがあれよあれよという間にイベントの体裁に整えてくれて当日を迎えることとなります。

結局当日その日まで電話を数回とメッセージのやり取りをちょこちょこ行っただけで(しかも関係ない話が大半を占める)、直接会っての打ち合わせは最後までしませんでした。

イベントと言っても、

美味しいご飯と美味しい日本酒で楽しく宅飲み

が主眼なのでそんなにあれこれすることはなかったのですが、『適所で各々がなんとかするっしょ』感がはんぱなかったです(そして実際なんとかなりました。笑)。

 

迎えたイベント当日。

平日の夜ということもあり、パラパラと集まる参加者。

いつが始まりだったかわからないくらいのゆるさで会がスタートし、そのゆるさは参加者が増えたところで変わることはなく場の空気として共有され続けました。

 

ここまでが前置き。

 

この日は主催側ということでそこまで飲むこともできず(当たり前やけど)、ほぼほぼシラフの状態で会を客観的に見ることができたのですが、この日は違和感なかったんですよね。

ほとんどの人がはじめまして状態の中で始まった会なのに気づいたら、

『各々がそれなりに打ち解けて、自分の話をし、他人の話を聞く。しかも過不足なく。』

という状況が出来上がっていました。

職業柄、場に"過剰"や"不足"があれば補おうとしてしまうため、イベント事や集まり事では気疲れ(横山が気疲れなんてっ!)してしまうことが多いのですが今回はそれが全く無く、気づけば主催者であったにも関わらず参加者の様に楽しんでいました。

いつも感じる、参加者の居心地の悪さや主催者の想いの強さによって生じる場のひずみがなかった。

それは自分が主催側だったということでバイアスはかかってるだろうし、参加人数の少なさも大きく起因していると思いますが、少なくとも自分の目からは各々にとって心地よい空間になっているように見えました。

 

この感じ、既視感あるなー。

と考えていた時にふと思い出したのが敬愛する友人、古瀬正也くんが開く場に参加した時のことでした。

彼が開く場はいつも開かれていて受け入れてもらえそうな感じがあるのでとても安心感があります。

彼自身、そういう場にするための努力を惜しんでいないからこそ出来ることなのだろうと想いますが、その感覚にとても近かった。

ご飯とお酒という打ち解け安さを幾何級数的に加速させる魔法がそこにはあったからに違いはないのですが、そのマジカルワードをもってしても"そう"ならない場があることを鑑みると、彼女たち『Uchila』もまた同じような場の提供を目指しているのかなーという気がしました。

 

なんでこんな場になるのかっていう考察をし出すと止まらなくなるのでとことんするのはやめときますが1つだけUchilaの2人に言えるのは、

『初めから踏み込んできてくれる』

からなんだろうと思います。

 

尊敬する思想家である内田樹氏は、人はガヤガヤしたパーティー会場であっても自分の名前を呼ばれれば反応することができることを例にあげ、

『人は私宛てのメッセージであると確信した時、それは過たず届く』

と言っています。

続けて、

『「これは私宛てのメッセージだ」という確信を持つ根拠は実は一つしかないのである。それは「受信者の知性に対する敬意」である。』

と言います(それこそブログとか著書とかいたるところで)。

これ敬意と言ってしまうと仰々しくなってしまいますが、ようは興味なんだろうと思います。純粋な興味。

 

彼女たちから発せられる言葉は『あなたに興味があるの』という想いとともに届けられ、それを自分宛てのメッセージだと即座に理解した人がそれに返答する。その返答が自分宛てのメッセージだと理解した人はまたそれに対し…(以下略)。

彼女たちが開く場はこのような構造になってるんじゃないかと思います。

目の前の人、その場の人に純粋に興味を持つからこそ生まれる場。

もちろん意識しすぎて過剰になることも、疲れていて不足することもあるだろうと思いますが基本の性質はこれなんでしょう。

だから私もすっと入っていけたし、初対面の方々でもサラッと溶け込めたのかなと思います。

総じて言えば、それが楽しかったし心地よかったのでまたやりたいなーというお話でした。またしましょう。

 

このユニットは結構明確に向き不向きがあるだろうと思ってて、

枠をかっちり決めて情熱を持ってガーッとやる。みたいなのは不向きなのだろうと思います。できんことはないんやろうけど。

ふわっとその場の空気に応じて出来る範囲内で臨機応変にやる。みたいなのは向いてるように感じます。わからんけど(間違ってたらご指摘ください)。

彼女ら自身、『参加して欲しい』という気持ちが強いのだろうと思います。

参加者をお客さんとしてもてなすのではなく場の一員として『参加してもらう』。

それがポイントなのかなー。たぶん。

 

気づいたら持ち上げてばっかりであざといので落とし所を探そう。

十分な量用意したと思ってた日本酒なのにみんな楽しくスイスイ飲むから足りなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしたことと、これを機に一気にゲイ疑惑が広まったことでしょうか。

ごはんちゃんのご飯、ちゃんと食べられてないから食べたい。

報告書みたいなタイトルなのに、最終的にUchilaの考察みたいになってもた。

よくある話です。