食と農のリテラシーブログ

主に農業のことを書いていきます

『TPPで強い農業』って言ってる人はよく知らないか視野が狭い人

やばい。言ってしまった。

自分の無知を棚に上げて言ってしまった。

けどね、そういう風に思える理由はちゃんとあるんです。

各方面からの反論お待ちしておりますm(_ _)m

 

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 そもそも

『TPPで強い農業』

とはどういう農業か。

 

基本的に強い農業は輸出で稼いでいく農業を指します。

それはTPPにおける農業の方向性においても変わりはありません。

要は、

国内需要は見込めないので海外で稼いでくれよん」

ということです。

 

「はいはい。では海外で稼ぎましょうね。」

と言って簡単に稼げません。

そもそも食習慣が違うしなによりも輸送距離が違います。

日本から腐らずに輸送しようと思えば早めに収穫する必要があります。

(腐敗の心配がないのは穀物くらい)

となれば適期まで待てる現地産とは味において大きく差がつきます。

結局、現地でちゃんと土づくりして美味しいもの作るほうが、

最終的なコストは安くなります。

(計算したことないからわかんないけど。)

 

そもそも

「日本から輸出しましょうね」

というものは高単価なものです。

途上国の場合、

富裕層は一時的に買ってくれるでしょうが

その消費が継続する保証はまったくありません。

(もしそんな心配ないよという人がいればご連絡ください)

あと、『日本は技術力高い』という

謎の信仰に踊らされている人は諦めましょう。

海外でも技術はついてきてますし、

第一日本は栽培暦通りにすればいいと盲信しているので

技術の進歩がありません。

 

そして先進国の場合、特にEUですけど、

で書いたように

非常に厳格でかつコストのかかる審査をパスする必要があります。

これ個人レベルでやろうって農家は表彰モノの優良農家です。

たぶんここまでコストをかけてやる農家は一握りでしょう。

結局、農業の生産的な部分にほとんど補助金を割いていない日本農業が

TPP下で勝ち残っていく術ってほとんどないんですよ。

穀物の内、小麦・トウモロコシはアメリカが抑えてます。

米は東南アジア諸国が抑えています。

野菜は?となれば、価格競争力を保つのは非常に難しい。

品質で勝負したとしても2〜3年後には同程度の農家が各国で現れる。

これが現実です。

日本は勝負する場所がないと思います。

 

そんなことをまるっっと無視して、

「日本は技術が高いから世界に打って出よう!!!!!」

なんて言ってる人は、

たぶん環境的にめちゃめちゃ恵まれてる人くらいだろうと思います。

それかタダのアホか。

(言っちゃったー。ごめんなさい。)

世界最高水準の技術を持つ人であればかのうかもしれませんが

TPPで日本農業復興なんて口が裂けても言えません。

為政者で『TPPで強い農業』なんて言ってる人がいれば

アホだと思ってくださって結構です。

こっちはマジです。

だって日本の"平均的な農業"を考えると勝ちようがないから。

それよりも、内需を意識して、

自国内で循環していくモデルを考える方が

よっぽど建設的だと思います。

 

外需より内需

総人口が減ってるとはいえGDP3位の国なのに、

内需だけでは不安なんて言ってる場合じゃないと思うんだけどなー。

とりあえず批判覚悟ですので

多様なご意見お待ちしております。