JAの存在感
知り合いの農家さんから
「JAの買取価格が低すぎてやっていかれへん」
と嘆きの電話をいただきました。
確かにやっていかれへん価格で、
その方は果樹を栽培されてるのですが、
『冬から必死にやってきたのにその価格かよ…』
みたいな徒労感をヒシヒシと伝えていただきました。
JAは戦後の1948年に誕生するわけですが、
当時は食糧不足で、
とりあえず日本にある食糧(主に米)の
総量を把握するのが最重要でした。
食糧需給が安定し始めると、
大口供給者として市場での価格交渉力を持つようになります。
しかし、イオンやセブン&アイ等の大手小売の勃興により
次第に影響力が低下していき今に至っています。
JAの基本理念は『組合員(=農家)のために』です。
故に、スーパーやガソスタ、金融など様々な事業を行っていますし、
農家の基本的な行動である生産・販売に関する事業も行っています。
その一つが“規格に適合する農産物の全量買取”なわけですが、
いくら全量買取してくれると言っても事業主がやっていけない金額だったら農協の存在する意義自体に疑問符がつきかねません。
なんのための農協だよ…と。
もちろん販売先等々、非常に努力されてる農協があるのも知ってますし、
ちまたで話題の『農協廃止論』にはまったく与しませんが、
農協はまだまだできることあります。
頑張って欲しい。じゃないと、農協の存在感がドンドンなくなって行く…