食と農のリテラシーブログ

主に農業のことを書いていきます

なぜ今「野菜宅配」なのか

こちらの更新は随分ご無沙汰でした。

久しぶりにいい感じの内容が書けたのでこちらでも共有。

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本題です。

『20205年、人は「買い物」をしなくなる」
という本があります。
タイトルが気になったのですぐ購入しました。
その中で気になった内容を少しご案内。


その中で気になったのが

「高額商品は、買うからサブスクに移行する」

というところ。


サブスク=サブスクリプション
の略で、月額課金のことです。


身近なものでいえば携帯電話の料金なんかがサブスクにあたります。


最近サブスクモデルが増えてますが
その理由は大きく2つあります。


まず一つ目は”高額商品”を手軽に手に入れることができること。
実際には「手に入れてる」わけではないんですが
使用することは可能になります。


人生における大きな買い物と言えば
家と車だと思いますが、
家は持ち家ではなく賃貸。
車は所有するのではなくレンタル。
という感じに移行していくのではないかということです。


地方では”所有”した方が安上がりにも思えますが
例えば…
『家族構成が変わる中で車を乗り換えていきたい』
などの需要に対してピッタリ合致するんじゃないかと思います。


二つ目は「煩わしさ」からの開放。
今の時代、本当に色々な商品やサービスがあります。
『食料品を買う』ということでも…
価格帯によって複数スーパーがありますし、
その他にもネットスーパー、直売所、自然食品のお店、ネット宅配サービス…
など本当に多岐に渡ります。


私も鳥取在住時は、
お魚はココ。お肉はココ。お野菜は…
と、スーパーをいくつか使い分けてました。


で、何が煩わしいかと言うと、
『決めること』
が煩わしいんですよね。


今日の献立どうするか何を買うか…
どのスーパーに行くか…
などなど、その過程で膨大な量の”決定”を行っています。
その決定を手放したいんです。


音楽系のサブスクが全盛ですが
それも
「曲を購入するかしないか」や
「何を聞くか」を
決定しなくてすむからなんですね。


これが農業にどう結びつくか…
というと、
やっぱり野菜の定期宅配になるわけです。

現代消費者の心理としては
「良い野菜を使いたい」
よりは
「決定を減らしたい」
という意識の方が強いんじゃないかと私は見ています。
(どこかに研究があるかもしれないけど寡聞にして存じない)


毎週でも隔週でも
野菜が届くと決まっているから
      ^^^^^^^^^^^
その決定を放棄できるわけです。
毎日料理作る人はたぶん同意してくれると思います。
たったそれだけでもすごく楽なんです。


「今さら野菜の宅配なんて…」
じゃなくて
 ・・・・
「今だから野菜の宅配」
なんです。
求められてるものが違ってるんですよね。


しかも宅配をすることで顧客と密接な関係も作れます。
これこそ世の企業がこぞってやろうとしてること。
私は結構本気で農業における最先端のビジネスモデルだと思ってます。


ぜひ自分の場合はどうできるか?
を考えてみてくださいね。